今年もやって来ました「MFA応急処置トレーニングキャンプ」。子ども達が本格的な応急処置のスキルを学べるトレーニングキャンプ。このプログラム、ネコのわくわく自然教室のキャンプの中では異色の内容で、2日間かけて子ども達が、様々な応急処置の訓練を受け、大人と同じ資格取得も目指すというチャレンジものです。毎年この時期に開催して、今年で3年目。小学校5年生以上のやる気のあるメンバーしか参加できませんが、今回も小学5年生から中学1年生までがチャレンジしてくれました。
内容はかなり本格的なもの。MFA(MEDIC FirstAid)という国際的な応急処置のトレーニングプログラムに則り、単なる心肺蘇生だけではなく、出血やアレルギーといったものへの応急処置、乳児や同年代の子どもに対してケアできるスキルまでトレーニングを行います。今日と明日の2日間、座学と実習を通して、大人と同じ正式な資格取得を目指しています。今年は応急処置の教材がリニューアルされ、新しい応急処置ガイドラインに沿った内容での開催となりました。
今日はその1日目として、心肺蘇生法であるCPRとAEDに関する知識とテクニックについて、ビデオ教材と解説、そして実習を交えて、時間をかけてトレーニングをしていきました。単にテクニックを覚えるだけではなく、心停止から心室細動に至るの仕組み、CPRと蘇生率との関係、AEDの仕組みなどの理論も学んでいきます。細かくメモを取ったり、付箋でポイントをまとめたり。ネコのわくわく自然教室では大人の講習も行いますが、こうしたところは小中学生の方が得意分野!
もちろん心肺蘇生法だけではなく、応急処置の基本となる「自分自身の安全を守ること」をしっかり身につけます。感染予防のスキルと、救助時の自分自身の安全確保の流れなど、大人顔負けの応急処置プロバイダーになるための勉強にチャレンジしました。
ビデオやテキストも大人向けに作られているものなので、用語など初めて接する内容、難しい言い回しに、戸惑う顔も見せていましたが、今回も1泊2日の日程と、大人の講習の2、3倍の時間をかけて行うメリットを活かし、ゆっくりと、ひとつずつ頭に入れていきます。休憩や食事、遊びを挟んで、なんと朝10時から夜の20時まで、子ども達の集中力はすごい!
はじめは緊張気味のメンバーもいましたが、意外と楽しいCPRなどの実技練習や休憩中の遊びなどを交えて、夕食時にはもうすっかり楽しい表情に。夕食後にはCPRの歌に合わせて自分たちで胸部圧迫の練習をしているメンバーも!ここは、子ども達が大人と同じ内容を理解するための講習。時間をかけて、楽しみも入れて、わかりやすく練習ができるような工夫もたくさん入っています。
今日のメインは心停止にまつわる応急処置。ということで今日のまとめには、昨年から話題の「心止村湯けむり事件簿」という心肺蘇生法をおもしろいドラマ仕立てのスマホゲームをみんなでプレイ!CPRやAEDについて学んだ後だからこそ楽しい時間になりました。
▼心止村湯けむり事件簿〜AEDサスペンスドラマゲーム〜
日本循環器学会がまじめに作った心肺蘇生を学べるスマホやPCで楽しめるゲームです。リアルなドラマ仕立てになっていて、心肺蘇生を学んだ人だとより面白い内容です。WEBで誰でも見られるので、ゆうにーおすすめです!
http://aed-project.jp/suspence-drama/
明日は、様々な怪我やアレルギー、危険生物などに関しての応急処置を学びます。明日を楽しみに、おやすみなさーい!最後は恒例のマネキンホラー写真で(笑)
▼MFAとは?
MFA講習とは、MEDIC FirstAid(メディックファーストエイド)という国際組織が認定する応急処置の講習プログラムです。米国OSHA基準という国際的な応急処置のガイドラインに沿った内容が学べる国内では有数の応急処置講習で、単なる心肺蘇生だけではなく、予防法や救助者の安全管理、メンタルケア、そして様々な怪我の応急処置、さらには乳幼児を対象とした応急処置方法など、多岐にわたるスキルを身につけることができるものです。
いくつかのコースがありますが、ネコスタッフが受けているのは「チャイルドケアプラス」と呼ばれる乳幼児から成人までを対象とした応急処置プログラムです。ネコの活動中で遭遇する様々な事故への対応を、乳児や幼児の特性を踏まえながら学んでいくものです。こうした資格制度は更新、定期的な復習が必要なためネコのわくわく自然教室ではスタッフに年に1回の受講をするようにしています。
このMFA講習、ネコのわくわく自然教室では丸谷(ゆうにー)が講習を実施できるインストラクター資格を持っており、今回の講習も指導しています。また、ネコのわくわく自然教室事務所は、MFAから「MFAトレーニングセンター(応急処置講習会の開催所)」としての認定を受けています。また、CPRの訓練に必要なマネキンなどのトレーニング機材を所有しており、正式なトレーニングカリキュラムに沿って行い、受講者は国際登録資格を取得することができます。
▼MFA-Japanホームページ
http://aed-project.jp/suspence-drama/
(ゆうにー)
by neco-waku
| 2017-09-02 23:30
| ◇MFA応急処置キャンプ
|
Comments(0)