今日の調査地点は沖縄本島北部の海岸。崖に近寄って行くと、茶色と黒のシマシマになった地層が見えてくる。これが今日のタイムスリップ先である約3300〜5500万年前です。
これはタービダイトと呼ばれる種類の地層で、陸地近くの深海数千mでたまった砂や泥の層。数百年から千年に一度くらいの大地震や大雨によって、陸側や浅い斜面から流れて来た土砂が何層にもたまったもの。
それが長い時間かけてプレートの動きで、陸側に戻されてのし上がって来たもの。今では山となり、海岸としてみんなの目に触れるようになったのです。 過去の大地震や大地の動きがよくわかる地層なんです!!
本島北部、やんばる地域に広がっているタービダイト層は「嘉陽層」と呼ばれています。
そして、そこをよくみてみると、砂の層、泥の層、それぞれに当時の深海ですんでいた小さな、小さな生き物たちの化石を見つけることができます。しかも体の化石だけではなく、「生痕化石」と言って、巣穴や泥の上を這ったあとがそのまま固まって化石になっているものまで!数千万年もたった泥についた足跡がみつかるんです、すごいことだと思いませんか?
そんな感動をしつつ、化石探しに夢中になっているメンバー。採取は大きな岩を壊すことせず、波風で崩れ、海岸に小さな破片として転がっている石ころ(これも全部タービダイトのカケラ)を拾って、そこに含まれている化石を観察していきます。
いつもは普通に遊んでいる海岸。そこに落ちて投げて遊んでいたあの石ころが、こんなものでできていて、化石が入っていたなんて感動ですね!(≧∇≦)
ちなみにお昼のお弁当も地層スタイル!デミハンバーグのデミグラスソースは赤い砂岩層。その中にあるニンジンしりしりは生痕化石、そしてその下にはハンバーグの体化石!
さぁ、2日目の化石調査終わり!今からキャンプ場に戻って分析タイムだ!
(ゆうにー)
by neco-waku
| 2017-10-08 14:53
| ◇化石発見キャンプ
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